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総合医学研究所は”若手の育成・支援”を推進しています。

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病態生理部門 部門長:駒場 大峰



腎臓は副甲状腺、骨とともに、生体のミネラルバランスの維持に重要な役割を担っている。このため、腎臓病患者では骨・ミネラル代謝異常が出現し、骨病変のみならず、血管石灰化を介して生命予後に深刻な影響を及ぼす。このような病態において重要な役割を担っているのがFGF23-Klotho系である。本プロジェクトでは、臓器特異的にKlothoを過剰発現するマウスや腎不全モデル動物を用いてまた腎臓病患者を対象とするコホート研究のデータを用いて、腎臓病におけるFGF23-Klotho系の役割の解明を目指す。


腎臓は、体内の余剰物を尿に排泄して、体の中の状態を一定に保つ働きをしている。腎臓の中のタコ足細胞という名の細胞が壊れると、腎臓全体の働きがなくなる。私たちは、タコ足細胞の傷害がどのように広がっていくのか、それを防止するのはどのようにすればよいのかを研究している。これらの研究によって、腎臓病の新しい治療方法を開発する事を目指している

   

「脂質」の「質」を意味するリポクオリティという新しい概念が注目されておりリポクオリティの変化による「フェロトーシス」が2012年に報告された。フェロトーシスは鉄依存的な過酸化脂質の蓄積によって誘導される細胞死であり、本研究では、前立腺癌、尿路上皮癌、腎細胞癌の各種泌尿器癌はどのようにフェロトーシスから逃避しているのかを解明し、その機序を介した新規治療戦略の確立を目指している。


         コンピューターと情報科学の進歩は複雑な生命現象への挑戦を可能とした。 心筋梗塞などの血栓性疾患の発症メカニズムを原子の運動などの物理的基本原則から演繹する。 また、 血栓症に関わる膨大な多次元情報から疾病発症に寄与するパラメーターを抽出し、 疾病発症との相関関係を定量化する。 高性能コンピューターと演繹的および帰納的アプローチの連成による医学・生物学の革新を目指す。